ファミリーで楽しめる 東小浜駅からの お散歩旅!
更新日:2025/01/21
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冬の若狭小浜は北陸地方にありながら、雪があまり積もらない地域なので、天気の良い日は実は「お出かけ日和」なんです。 そんな日におすすめしたいのが、お散歩旅です。今回、子どもも大人も楽しめる博物館や紙漉き体験など、見どころ満載の「東小浜駅からのお散歩旅」をご紹介します。 「冬は寒いから外出は苦手」という方も、気持ちのよい季節になった際のお出かけの参考にしていただけたら嬉しいです。
お散歩旅の始まりと終わりとなる「JR東小浜駅」
お散歩旅の始まりはJR小浜線の東小浜駅。ここを出発点として「福井県立若狭歴史博物館」⇒「若狭の里公園」⇒「遠敷川河川沿い」⇒「若狭和紙の家」⇒「若狭姫神社」を徒歩で巡るコースとなります。また、旅の終着点も東小浜駅。ぐるっと周遊するコースとなります。
なお、東小浜駅には観光案内所はありませんが、駅すぐ側にある福井県若狭合同庁舎※3階の「一般社団法人若狭湾観光連盟」には、小浜市をはじめ、敦賀若狭6市町に関係する観光パンフレットが設置されています。
若狭湾観光連盟に立ち寄り、若狭地方の観光情報を入手するのも良いかもしれません。
※開館は8:30~17:15。土日祝日は閉館
では、スタートしましょう!
1. 福井県立若狭歴史博物館
若狭地方の豊かな歴史と文化を学べる博物館。古代から現代までの生活や風土、信仰に関する展示が充実し、特に若狭の海と里が育んだ文化を詳しく知ることができます。重要文化財を含む多くの資料が揃い、常設展示のほか期間限定の特別展示も魅力的。館内には映像展示や体験型のコーナーもあり、子どもから大人まで楽しめるスポットです。
なお、館内にはエレベータや多目的トイレもあるので、小さなお子さんがいても安心して観覧できます。
◆常設展示
エントランスで手続きを済ませ、2階の常設展示エリアへ。観覧は動線がスムーズで「若狭の祭りと芸能」→「若狭のなりたち」→「若狭から都への道」→「若狭への海の道」の順に進むことができます。
また「若狭のみほとけ※」も同じフロアーにあるので、続けて観覧することもできます。
※撮影禁止なので画像はありません
ちなみに、それぞれのテーマ次のとおり。
若狭の祭りと芸能 | 四季折々の祭りや神事芸能を実物展示や映像・音声を用いて紹介 |
若狭のなりたち | 旧石器時代から古墳時代までの歴史を、鳥浜貝塚などの出土品を中心に紹介 |
若狭から都への道 | 「御食国」としての若狭と都を結ぶ道や、御食国若狭のルーツを紹介 |
若狭への海の道 | ・日本海交易の要所としての若狭の歴史を紹介。 ・若狭武田氏や小浜藩の学問振興による文化的発展も取り上げている |
若狭のみほとけ | 四方から鑑賞できる独立ケース展示など、博物館ならではの手法によって若狭に伝えられた仏像を紹介 |
◆特別展示
特別展示は、「縄文時代、旅する石材(再開:1月25日(土)~」と「ちょっとむかしのくらし展 ころび-若狭のアブラギリ」が開催されていました。(いずれも2025年3月9日(日)まで)
特別展示の料金については都度決まるそうですが、今回開催されていた二つの展示は常設展示観覧料のみで入ることができました。
どのような特別展示が開催されているかについては、事前に博物館のホームページでチェックされるとさらに楽しめるかと思います。
福井県立若狭歴史博物館(TEL:0770-56-0525)
開館時間 9時~17時(入館は16時30分まで)
休館日 博物館のカレンダーを参照
観覧料 入館は無料。常設展は一般:310円、高校生以下/70歳以上は無料
障がい者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料
ホームページ
2. 若狭の里公園
若狭歴史博物館に隣接する日本庭園風の憩いの場。広々とした公園内は民家園、四阿(あずまや)などが設置されており、歩道も整備されているので散策に最適です。また、梅林、花木園、カエデ類中心の紅葉園なども整備されており、季節ごとに異なる景観も楽しめます。
ベンチも設置されているので、おやつタイムなどいかがでしょうか。
3. 遠敷川のほとりを歩く
清流・遠敷川(おにゅうがわ)のほとりを散策。開けているので周りの山々を遠くに見渡すことができます。また、舗装されているので歩きやすいです。
川のせせらぎを聞きながら、のんびりとリフレッシュできるスポットなので、道中の風景をバックに家族写真を撮影するのもおすすめです。
4. 若狭和紙の家
手漉き和紙作りの伝統に触れることができる施設。和紙を一枚一枚漉いては重ねていく工程を間近で見ることができます。
店頭には日本らしい優しい風合いと手触りの若狭和紙が並んでおり、若狭のお土産としても最適です。
見学希望の場合は、事前に連絡して欲しいとのこと。また、和紙作り体験もできる場合があるので、その際も事前に相談をお願いします。
「若狭和紙の家」で、素敵な体験をされてみてはいかがでしょうか。
「若狭和紙は古くからあり、昭和初期には現在の小浜市中名田地区で十数軒ほどが和紙作りしていたものの、今はここ一軒だけとなった」と伝統工芸の現状を話すご主人で職人の芝三津男さん。
「若狭和紙の家」も昭和61年に現在の場所に移転し、和紙の製作に勤しんでいますが、先人から引き継いだこの店も伝統を引き継ぐ者が現時点でいないのだそうです。
芝さんは現在71歳だそうですが、体力が続く限り和紙作りも続けていきたいとのことでした。
若狭和紙の家(TEL:0770-56-0363)
営業時間 10時~17時30分頃
定休日 火・日曜日。年末年始。その他不定休(来店前にご連絡願います)
費用 見学は無料。紙漉き体験は要相談(いずれも事前予約が必要)
5. 若狭姫神社(若狭彦神社 下社)
若狭地方の守り神として古くから信仰を集める若狭彦神社 下社ですが、地元の方たちは古来の呼び方である「若狭姫神社」「遠敷神社」の方がなじみが深いようです。
境内に入る前にまずは「一の鳥居」に訪れてみましょう。一の鳥居は若狭姫神社から少し離れたところに立っています。周囲は風情ある街並みで、ここから神社までゆっくりと歩いて行けます。
そして境内へ。自然豊かで神秘的な雰囲気が漂う若狭姫神社は、安産育児祈願の御利益があるとされているようです。
圧巻なのは御神木。御垣内にある「千年杉」をはじめ、「乳の木」「夫婦杉」など、高さ3、40m級の樹木があり、どれも見上げる楽しみがあります。
これらの御神木はどのような小浜の歴史を見てこられたのでしょうか、と思いつつ手を合わせました。
若狭姫神社(TEL:0770-56-1116)
境内は自由
社務所 10時~15時
ホームページ
7. ちょっと一息、コーヒータイム
若狭姫神社に参拝した後は、ちょっと一息しませんか。
神社にほど近いところに50年間にわたり営業されている喫茶店「ランプ」があります。昔ながらの喫茶店で昭和レトロなインテリアと心温まる雰囲気が特徴で、看板のとおりマスター自ら焙煎したコーヒーが人気。
サイフォンドリッパーを眺めているだけでほっこりしてきます。
東小浜駅に戻る前に淹れたてコーヒーで疲れを癒し、ゆったりとしたひとときを過ごしてください。
ランプ(TEL:0770-56-1724)
営業時間 9時~17時30分頃
定休日 水曜日。年末年始。
まとめ
東小浜駅を起点とした「お散歩旅」コースはいかがでしたか?ファミリーでも充分に周ることができると思います。
なお、東小浜駅ではレンタサイクルも利用できます(要予約※)。自転車なら「若狭彦神社 上社」や「神通寺」「国分寺」などもまわることができそうですので、プランを立てる際の参考にしてみてはいかがでしょうか。
※小浜市サイクリングセンター[0770-56-1132]
今回の「お散歩旅」の足どり