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京阪文化を 色濃く残す 加茂神社の例祭

10月の例祭では、浦安の舞が舞われ、出し物として、上田区、下田区の神楽、和多田区の棒振りに先導された大太鼓が3年交替で出る。また、おたふく、ちょろけん、天狗、般若の面をかぶった道化が付き添い、祭りを盛り上げる。

加茂神社の由来について

福井県小浜市中名田地区の下田に鎮座する加茂神社は、桓武天皇の延暦5年(786)に当時の征夷大将軍であった坂上田村麻呂がこの地を訪れた際に、神のお告げを受けたことにより創建されたと言い伝えられる神社で「別雷神」を祭神としています。

そんな歴史ある加茂神社では、珍しい例祭が開催されているのでご紹介しますね。

加茂神社例祭について

小浜市中名田地区では「二日祭り」と言われている加茂神社例祭。

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昔から毎年10月2日に開催されてきたこともあり「二日祭り」の愛称で呼ばれてきましたが、数十年前からは、10月2日の直前の日曜日に開催することに変更になりました。

中名田地区の上田区(神楽)、下田区(神楽)、和多田区(大太鼓・棒振り)が、毎年持ち回りで出し物を神社へ奉納しており、2024年は上田区(神楽)の番となっています。

特徴

町を練り歩く時に太鼓やら神輿やらに付き添う仮面群。
鬼やひょっとこ、おたふくなど定番の仮面や「ちょろけん」という江戸から明治あたりにかけて京阪エリア中心に流行した門付け芸の仮面といった珍しいものまで登場するんですよー!

これは、今尚、京阪文化が色濃く残る小浜市ならではの光景なんです。
と言うのも、小浜市は御食国若狭小浜と京の都を結ぶ「鯖街道」を通じて食や人が往来してきたことで文化の往来も盛んに行われてきましたことが大きな要因となってます。

登場する仮面群

  • 赤やせ(夜叉)・青やせ(夜叉)
    :鬼の面を被り、山車を先導しながら群衆払いを行う
  • ちょろけん(ひょっとこの面を被る)、天狗、おたふく(おかめの面を被る)
    :山車に同行し、祭りを盛り上げる。

仮面群にちょっかいをかけると、本気で追い回されますのでご注意を!
おっかない雰囲気がある仮面群ですが、声をかけると写真撮影に応じてくれたりする優しい一面もあるんですよー

それぞれ、何かしらの道具を持っていて(天狗:うちわ、やせ:撞木(しゅもく)、やせ:じゃらんこなど)人を見つけると追い回して、持っているもので叩いてきます。

仮面の見た目からしてかなり怖いかと思うんですが、そこはグッと我慢して叩かれてください。叩いてもらった箇所が良くなるとか、ご利益があるとか言われています!

日程

2024年9月29日(日)10:00〜

おすすめのポイント

14:00から始まる「浦安の舞」を見に来ると、そのまま引き続いて14:30頃から始まる上田区の神楽奉納も見ることができますよ。

道打ちを終えて、攻め込みながら宮入りを行い、まずは「奉納神楽」を奉納します。その後、小学生~青年まで順番に「ホテ」「ドロ」「シャンギリ」「神楽」という曲を披露していきます。

そして、最後は「ホテ」の曲に合わせて三役(天狗、ちょろけん、おたふく)が演舞するところが最大の見どころとなります。

アクセス情報

小浜市中名田地区は正直なところあまりアクセスがいい場所とは言えないです。

最寄り駅であるJR小浜駅から約15kmあり、車で移動すると約20分ほどかかります。小浜駅からあいあいバス(コミュニティバス)が出ているので、こちらを利用しても良いかもしれないです。

例祭当日は日曜日なので事前予約が必要です。事前に時刻表などチェックして予定を立ててから利用するのがおすすめです。

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