食べると 一生お金に困らない!? 節分のお菓子「小判」
更新日:2025/01/24
小浜だけの節分の文化!謎のお菓子「小判」
豆まきをして年の数だけ豆を食べる。
こちらが毎年2月3日ごろに行われる日本の節分です。
福井県小浜市に、とっても変わった節分だけのお菓子があるのでご紹介いたします。
目次
今年の節分は2月2日!
節分というと2月3日だよ!と思う方も多いと思います。
ですが、2025年の節分は2月2日。
節分は立春の影響を受けて変動するため、2025年の立春は2月3日であるので、その前日が節分となるようです。
ちなみに、立春や夏至などといった暦は「国立天文台」が定めているそうです。
そもそも節分ってどういう意味?
節分とは、季節を分ける・季節の変わり目のことです。
2月だけでなく、立夏・立秋・立冬の前日も節分と言います。旧暦では立春を年の初めと考えていて、年の最後となる、立春の前日である節分を特に大切にするようになりました。
現在でも、節分の日には豆まきや護摩行などの行事が行われています。
なぜ豆をまくのか
「鬼は外、福は内」と言いながら、節分の日は豆をまきます。
なぜ鬼を豆で追い払おうとするのか、よく考えるととても不思議な行事です。
この習慣は、平安時代の大晦日の夜、宮廷で行われていた「追儺(ついな)」という行事と結びついていると言われています。
この時代は、鬼に扮した人を、弓や杖で追い払っていたとも言われているので、もし今もこの形で伝承されていたら、お父さんや幼稚園の先生は痛い思いをしそうですね。
現在では、邪気を払うために「魔を滅する」=「まめ」を使って、家庭の中に悪いものが入らないように豆をまくようになりました。
伝統の縁起物「小判」
小浜市には、節分の日に合わせて食べる昔ながらの縁起物のお菓子「小判」があります。
小判の形をした、ほんのり甘い焼き菓子です。
節分の日に、豆と一緒に神棚にお供えしてから、一生お金に困らないように、お金持ちになりますようにと願いを込めていただきます。
小浜市在住の有識者にお話を伺ってみると、
「港町としてにぎわい、商人の町であった小浜が発祥なんだと思います。
形のシンプルさ、材料のシンプルさから、江戸時代くらいからあったのでは。」とのこと。
歴史文化と伝統の、小浜のお菓子。とても素敵です。
この時期にだけ小浜市内で販売しているので、見かけたらぜひゲットしてください。
小判は、現在は2種類
小浜市内で販売している小判は、現在は2ヶ所のお菓子屋さんで製造していて、「古谷製菓舗」と「伊勢屋」で作られています。
さっそく両方の小判をいただいてみましょう。
古谷製菓舗の小判
小浜駅前町にある古谷製菓舗は、50年以上小判を焼き続けていらっしゃるそうです。
こちらの小判は、サクサクばりばりの食感で、とっても軽い口当たりです。
そばボーロの硬さに似ています。
素朴な味わいが特徴で、お茶と一緒に食べたくなります。
[販売場所]小浜市内のスーパー
伊勢屋の小判
一番町にある伊勢屋は、名水雲城水(うんじょうすい)をお菓子に使用している老舗の和菓子屋です。
こちらはなんと、今年から小判の販売を開始したそうです。嬉しい!
こちらの小判は、サクサクぼりんぼりんの食感で、しっかり食べ応えのある口当たりです。
硬めのクッキーのような感じですね。
素朴だけどしっかり味わい深く、コーヒーのお供にもピッタリです。
[販売場所]伊勢屋:福井県小浜市一番町1−6
水曜定休・営業時間 8:30-17:30
期間限定の小判
素朴で、食感が楽しくて、何枚でもぱくぱく食べられちゃうおいしさの小判。
いつでも食べたいけど、節分の時期の期間限定なので、ぜひこの時期に小判をゲットしてくださいね。
お土産に購入して「こんなお菓子なんだよ」と、小浜の節分の伝統のお話を添えて、プレゼントしてみてくださいね。