小浜が誇る地場産業 400年の歴史を持つ若狭塗箸 日本人ならここは寄りたい「箸のふるさと館WAKASA」
更新日:2026/02/16
カテゴリ
季節
お箸。日本人なら誰しもが使っていることでしょう。 そんな箸のルーツが小浜にあることを知っていますか? 若狭塗箸の歴史と箸についてより理解を深めるために訪れたい箸のふるさと館WAKASAをご紹介します!
400年の歴史を持つ若狭塗箸
何気なく毎日使っている箸。現在、全国シェアは80%とも言われています。そして、小浜で長い歴史を持つものが「若狭塗箸」です。


若狭塗箸は、細工された竹などの木地に漆などの塗料を塗り重ねます。そして、塗料の色を変え、途中で卵の殻や貝殻をつけ、最後に研磨をすることで独特で美しい模様を生み出しています。伝統的な工法で作られている若狭塗箸は、塗り重ねの工程を何度も何度も繰り返し、箸先も細いのが特徴です。木地作りから完成まで数か月かけて制作されています。伝統的な工法は手作業ですが、現在は機械的に作られているものも増えていて、デザインも転写で作られてきているものが多いそうです。
では、「若狭塗」とは何かというと、1597年に歴史は遡ります。小浜藩のご用塗師・松浦三十郎が志那漆芸にヒントを得て、海底の様子を表したものが始まりとされています。そして、現在の卵の殻を入れ、金銀箔を使った方法を藩主の酒井忠勝が「若狭塗」と命名。家中足軽の内職として、保護をしようという動きがおこり、明治時代以降、名工が輩出されました。そこから若狭塗箸の生産が増加し、塗箸産業に発展していきました。
若狭塗の主な製品としては、生産高が日本一を誇っている若狭塗箸のほか、箸箱や茶器、硯など実用品から装飾品までさまざまなものが作られています。こうみると、箸のイメージが強かったのですが、ほかにも色々なものに若狭塗の技術が使われているんだなと気づかされました。
オリジナルの箸作り体験ができる箸のふるさと館WAKASA


長い箸の歴史のある小浜で、ぜひ訪れたいところが「箸のふるさと館WAKASA」です。ここは、数多くの箸が展示されています。昔ながらのデザインのものから、カジュアルなものまでさまざまな箸があり、購入することも可能です。


館内に入ると、目に飛び込んでくるのが伝統工芸の力を生かした巨大な箸と神輿です。2009年に小浜で完成した「小浜ふるさと箸」は、全長8.4mでギネスにも認定されました。素材が到着し、木地の製材、下塗作業を数回に分けて行いました。その後、塗装と模様をつけ、仕上げにサンドペーパーで研ぎました。およそ4か月かけてこの巨大な箸は完成したそうです。なかなか写真では、伝わりきらないと思うので、これは現地でチェックしてみてください!
そして、もう一つが、神輿です。この神輿も手作業で時間をかけて作り上げたそうです。本物の箸と同様に模様が非常にきれいで、見ごたえも抜群です。
そして、ここの一番の魅力といってもいいのが、オリジナル箸作り体験です。

削る前の箸がこちら。

ボコボコとしているのがわかるかと思います。ここに色々な模様となる貝殻や卵の殻などが入っています。この箸をゆっくりと機械で研いでいきます。


実際に体験してみるとわかるのですが、話すことを忘れてしまうほど集中してしまいます。そして、削り過ぎてしまうと、一番下の材料の部分が見えてしまうので、加減がなかなか難しい。私は縦一本のラインをつなげた模様にしたいと思い、30分ほど削っていったのですが、非常に苦戦しました。完成した箸がこちら。

自分的には下の層が少し出てしまったのが悔しい・・・。貝殻をきれいに出すのはできたのですが、そこから模様を1本にするのがここまで難しいとは思いませんでした。力をいれすぎると、削られすぎて、一番下の層が見えてしまいました。集中力を切らさずにできるかがかなりポイントになりそうです。
層の重なり研いで作るものなので、一つとして同じ仕上がりにはなりません。時間をかけて少しずつやる人もいれば、一気に研いでしまう人もいるそうです。スタッフの方も丁寧に指導をしてくださるので、初めてでも安心して体験することができます。旅の思い出作りにもなるので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
店舗情報
【開館時間】平日 9:00~17:00/日曜・祝日 9:00~17:00
【休館日】年末・年始・木曜日
※木曜日が祝日の場合と8月4日、8月13日~16日は開館。
(但し、木曜日が祝日の場合、翌金曜日が休館。)
【入館料】無料
【住所】〒917-0001 福井県小浜市福谷8-1-3
【アクセス】JR小浜線「小浜駅」より車で10分
舞鶴若狭自動車道 小浜ICより車で約10分