「ガラス工房KEiS庵」は アットホームな雰囲気が 魅力だった!!
更新日:2024/12/20
カテゴリ
季節
”OBAMA blue”に魅せられて「ガラス工房KEiS庵」に行ってきました!
「KEiS庵」は西津エリアの海岸線に近いところにお店があります。工房で制作した作品を併設店舗で販売するだけでなく、カラフルな硝子のかけらを使った体験もできる、家族でもカップルでも気軽に訪ねられるアットホームな雰囲気が魅力でした。
そして、「KEiS庵」といえば、”OBAMA blue”。小浜市内でのガラス工房立ち上げとOBAMA blue誕生について庵主の竹田恵子さんにお伺いしました。
地元の砂から生まれた「OBAMA blue(オバマ ブルー)」――挑戦し続けるガラス工芸家の物語
福井県小浜市を拠点に活動するガラス工芸家の竹田さんは、小浜の海砂を使った独自のガラス「OBAMA blue」を生み出しました。彼女の人生は、ガラス工芸との偶然の出会いと、そこから始まる挑戦の連続でした。
沖縄から始まったガラス工芸の道
沖縄への移住をきっかけに、竹田さんは琉球ガラスと出会いました。その美しさに惹かれ、厳しい修行に身を投じます。修行中は雑用や観察を通じて技術を学び、試行錯誤を繰り返しました。一時は病に倒れ、修行を中断することもありましたが、その経験を糧に再び挑戦を続けました。
地元素材へのこだわりから生まれた「OBAMA blue」
小浜市に戻った竹田さんは、地元の素材を生かしたガラス制作に取り組みます。ガラス作家の多くは、原料(ガラスの材料となる砂)を大手のメーカーから調達しますが、彼女は「地元小浜の海砂」を使用することに挑戦しました。砂を変えるということは、火力・温度管理などがとても大変で業界ではタブーと言われていますが、彼女の奇想天外なアイデアと試行錯誤によって青や緑を基調とした美しい色合いの「OBAMA blue」が誕生しました。
「琉球ガラス」の影響を受けながらも、「OBAMAガラス」として独自のブランドを構築した竹田さんは「地元の名前を冠する以上、ここでしかできないものを作りたい」という信念を持ち続けています。
ガラス工芸の魅力と創作への情熱
ガラス工芸の魅力は、製作過程の「不確定性」にあるとのこと。形や色が完成するまで結果が分からないため、毎回新たな発見があると竹田さんは言います。想定外の美しさが生まれることもあり、それが制作の大きな楽しみだそうです。
また、「ただ美しいだけではなく、実用性や遊び心もある作品を作りたい」と語ります。現在、アクセサリーや食器に加え、ランプシェード、お鈴、オブジェ、記念日の贈り物など新たな製品開発にも挑戦中です。
他にもリクエストにできうる限り応えたいので、まずはお話を聞かせてくださいとのこと。
地域貢献と未来への種まき
竹田さんの活動は、単なるガラス制作にとどまりません。地元の小学校からの見学受け入れや体験教室を通じて、子供たちにガラスの魅力を伝える活動にも力を入れています。「砂がガラスに生まれ変わる工程を見せることで、リサイクルの可能性や素材の美しさを伝えたい」と話します。
挑戦し続ける姿勢
同じものを繰り返し作るのではなく、常に新しい挑戦を続けるのが竹田さんのスタイル。「OBAMA blue」をさらに進化させるため、新たな模様や色の実験に取り組んでいます。
また、地元や国内だけでなく、海外での展開も視野に入れており、「小浜」の名前を世界に広めたいという夢を描いています。
こちらも竹田さんの作品。福井ダイハツ販売(株)小浜店さんで見ることができます。
ふらりと立ち寄れるガラス工房。体験教室も人気
「KEiS庵」は、気軽に訪れられるアットホームな雰囲気が魅力です。訪れる人々と話をしながら作り上げる作品には、温かみが感じられます。体験教室※も人気で、親子連れや観光客にとって思い出に残るひとときを提供していると思っています。
※体験教室
フォトフレームやドアプレートなど、カラフルな硝子のかけらを使って時間制限なく自由に作品を作ることができます。
(費用は950円~2300円ほど。その他オリジナルは要相談)
「OBAMA blue」という名前には、地元への誇りと、素材へのこだわりが込められています。ガラス工芸の新たな可能性を追求する竹田さんの姿勢は、これからも多くの人々を魅了し続けることでしょう。
ガラス工房KEiS庵(けいずあん)
〒917-0001 福井県小浜市福谷9-8-2
090-2372-1431 or 080-5304-1019
Mail : obama-glass@keis-an.jp
営業時間:10:00~17:00頃
定休日:水曜日・木曜日
(営業時間外、定休日、年末年始でも事前にご連絡頂ければ、できる限り対応します)
駐車場:5台程度(無料)