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冬の贅沢! 阿納の民宿「かわはら」で 自家養殖「若狭ふぐ」のフルコースを堪能してきました

冬の小浜で「本当に美味しいものを、心ゆくまで味わいたい…」そんな方に、心の底からおすすめしたい場所があります。

それは、福井県小浜市阿納(あの)にある「四季の宿 かわはら」さん。

ここでは、ご主人が自家養殖で手塩にかけて育てた「若狭ふぐ」を、まさに”フルコース”で味わうことができます。今回は予約して、ランチでその贅沢なコースをいただいてきました!

若狭ふぐのフルコースが気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。

「四季の宿 かわはら」で過ごす特別な時間

福井県小浜市阿納にある「四季の宿 かわはら」さん。

丸みのある藍色の外壁が特徴的
入口の看板

中へ一歩足を踏み入れると、どこか懐かしさを感じる、歴史ある温かい雰囲気の内装が迎えてくれます。玄関も広々としていて、とても清潔にされていました。

お食事をいただくお部屋は、美しい和の空間。

畳の香りが心地よく、ふすまや欄間(らんま)など、細部のしつらえも素敵で、まるで高級な旅館に来たかのような非日常感を味わえます◎この落ち着いた空間で、いよいよ待望のコースが始まります。

フルコースの料理はすべてが主役級

今回いただくのは、ランチの「ふぐフルコース」(ディナーも可、要予約)です!

フグがメインなのはもちろんですが、まず驚いたのはフグ以外のお料理のクオリティです。

スマカツオのカルパッチョ

阿納の民宿でフグをいただくのは初めてではないのですが、カルパッチョが出てきたのは初めてでビックリ!まるでホテルのフルコースのようですよね。

お店の方に伺うと、カルパッチョを出しているのは阿納では「かわはら」さんだけなのだとか。

新鮮な野菜と、新鮮なスマカツオ。少し酸味のあるドレッシングとの相性が抜群で、食欲が一気に湧いてきます。

鯛の塩焼き

続いて運ばれてきたのは、なんと一人一匹丸ごとの鯛の塩焼き!

パリッと香ばしく焼かれた皮目と、箸を入れるとホワッと湯気が立つ、ふっくらとした身。

絶妙な塩加減が鯛の旨味を最大限に引き出していて、「多いかな?」と思った心配をよそに、ぺろりと完食してしまいました。

茶碗蒸しと蒸しホタテ

濃厚なお出汁の味がたまらない、ぷるぷる食感の茶碗蒸し。具材もたっぷり入っていて、異なる食感が楽しめました。

そして、小さな小鍋で出てきたのはホタテの蒸しもの。

蓋を開けた瞬間、バターと醤油の香ばしい香りが!身はぷりっぷりで、噛むほどにホタテの旨味が溢れます。一緒に蒸されたお野菜も、旨味を吸ってとろけるような美味しさでした◎

「若狭ふぐ」を五感で味わい尽くす

いよいよフグ料理をいただいていきます。

まずは「ふぐの唐揚げ」。

揚げているので硬いのかな?と思いましたが、中の身は驚くほど「ふわっ」としていました◎

フグのジューシーな脂と旨味が口の中に広がり、骨も大きいので身が外しやすく、食べやすいのも嬉しいポイントだなと感じました。

続いて、「焼きふぐ」です。

お店の方に好きなメニューを伺ったところ、「一番好きなメニューは、この焼きフグなんです」とのこと。期待が一気に高まります…!

七輪が運ばれ、肉厚なフグの身を網の上へ。

炭火で焼ける贅沢な香りが部屋全体に広がり、これだけで幸せな気持ちになります。

塩でシンプルに味付けされた身は、一口食べると、その柔らかさとジューシーさにびっくり!こんなに厚みがあるのに全く硬くなく、ほろほろとほどけるような食感は、他のお魚やお肉では決して味わえない、まさにフグならではの醍醐味です。

シンプルながらに奥深い味わいで、お店の方が一番好きだという理由がよく分かりました。

そして、大目玉の「てっさ(ふぐ刺し)」の登場です。

見てください、この美しさ!お皿の柄が透き通るほど薄く引かれたフグの身が、菊の花のように盛り付けられ、まさに芸術品です。

「かわはら」さんのフグは、ご主人が自家養殖で「まるまると肉付きが良くなるように」と大切に育てた「若狭ふぐ」。その身質は天然ものに劣らないと評判です。

新鮮なフグを、さっそく一口。滑らかで、もちもちとした独特の食感がたまりません。

臭みは一切なく、淡白な味わいの中に上品な旨味が詰まっていて、噛むほどに口の中に幸福が広がります。

「てっぴ(皮の湯引き)」も、身とは全く違うコリコリとした歯ごたえで、食感の違いも楽しめました◎

写真中央下がてっぴ

女将さんに教わる「てっちり」と締めの雑炊

コースの締めくくりは、体の芯から温まる「てっちり(ふぐ鍋)」です。

フグの身と、たっぷりのお野菜、きのこを煮込んでいきます。

ここで、女将さんから「ふぐ鍋を美味しく炊くコツ」を教えていただきました。

それは、「鍋が沸騰したら、すぐに火を止めること」!

私は今まで、何も考えずにコトコト煮続けていたのですが、それだとフグの身が硬くなってしまい、一番美味しい瞬間を逃してしまうのだそう。沸騰した後は、余熱で火を通すのが一番柔らかく仕上がるコツなのだとか。

話している間にてっちりが完成。女将さんのイチオシ部位である「口」をいただきました。

ふぐの口

焼きやてっさとも違う、ホロホロ・ぷるぷるの食感!コラーゲンもたっぷりだそうで、男女問わず嬉しいですね◎

お野菜もシャキシャキ感が残っていて、フグやきのこの旨味が染み出たお出汁は、最後の一滴まで飲み干したくなる美味しさでした。

そして、鍋の中の旨味をすべて吸い込んだ、締めの「ふぐ雑炊」!

ふぐの香りを消さないよう薄味に仕上げてあり、お好みで梅干しを入れて味を調整します。熱々ほかほかの優しい味わいが、冷えた体に染み渡りました。

デザートで本当の締めくくり

ここで終わりかと思いきや、最後の最後に、なんとデザートが!

この日は柿と、ひんやりとしたアイス饅頭のようなデザートでした。

あれだけお腹いっぱいだったのに、フルーツの爽やかな甘みと、アイス饅頭のとろけるような優しい甘さが別腹で、ぺろりと完食してしまいました。

てっさ、唐揚げ、焼き、てっちり…と、これでもかというほど様々な調理法でフグを味わい尽くせる、本当に豪華で大満足のコース◎

これだけの内容で、じつは【9,350円(税込)】なんです!
※2025年11月時点の価格です。実際の価格は「四季の宿 かわはら」まで直接お問い合わせください。

都会では、このお値段でこれほどの質と量のフグをいただくことは、まず不可能だと思います。

新鮮な「若狭ふぐ」を、心ゆくまでお腹いっぱい楽しみたい方は、福井県小浜市阿納の「四季の宿 かわはら」さんを、ぜひ訪れてみてくださいね。(※事前予約必須です!)

「四季の宿 かわはら」の詳細

◇住所:〒917-0105 福井県小浜市阿納11-8
◇アクセス:小浜ICから車で約13分 / 小浜駅から車で13分
◇営業時間:昼食 11:00-14:00 / 夕食 18:00-21:00
 ※ランチは2時間制・要予約
◇定休日:不定休
◇TEL:0770-54-3046
◇駐車場:普通自動車 10台 / 大型バス 1台
◇公式サイト:https://fuguyado-kawahara.biz/

四季の宿 かわはら を詳しく見る ≻

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著者:藤原ひろこ

小浜市在住のフリーランスライター。 大好きなパソコンを使って、Webライターやオンライン事務などの在宅ワークしています。 小浜を含む若狭全域のカフェめぐりや、子連れでも行けるスポットの開拓が好きです◎ 【好きなモノ・コト】 *家族でお出かけ *カフェめぐり *野菜

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