冬の贅沢! 阿納の民宿「かわはら」で 自家養殖「若狭ふぐ」のフルコースを堪能してきました
更新日:2025/11/13
カテゴリ
季節
冬の小浜で「本当に美味しいものを、心ゆくまで味わいたい…」そんな方に、心の底からおすすめしたい場所があります。
それは、福井県小浜市阿納(あの)にある「四季の宿 かわはら」さん。
ここでは、ご主人が自家養殖で手塩にかけて育てた「若狭ふぐ」を、まさに”フルコース”で味わうことができます。今回は予約して、ランチでその贅沢なコースをいただいてきました!
若狭ふぐのフルコースが気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。
「四季の宿 かわはら」で過ごす特別な時間
福井県小浜市阿納にある「四季の宿 かわはら」さん。


中へ一歩足を踏み入れると、どこか懐かしさを感じる、歴史ある温かい雰囲気の内装が迎えてくれます。玄関も広々としていて、とても清潔にされていました。





お食事をいただくお部屋は、美しい和の空間。

畳の香りが心地よく、ふすまや欄間(らんま)など、細部のしつらえも素敵で、まるで高級な旅館に来たかのような非日常感を味わえます◎この落ち着いた空間で、いよいよ待望のコースが始まります。
フルコースの料理はすべてが主役級
今回いただくのは、ランチの「ふぐフルコース」(ディナーも可、要予約)です!
フグがメインなのはもちろんですが、まず驚いたのはフグ以外のお料理のクオリティです。
スマカツオのカルパッチョ

阿納の民宿でフグをいただくのは初めてではないのですが、カルパッチョが出てきたのは初めてでビックリ!まるでホテルのフルコースのようですよね。
お店の方に伺うと、カルパッチョを出しているのは阿納では「かわはら」さんだけなのだとか。
新鮮な野菜と、新鮮なスマカツオ。少し酸味のあるドレッシングとの相性が抜群で、食欲が一気に湧いてきます。
鯛の塩焼き

続いて運ばれてきたのは、なんと一人一匹丸ごとの鯛の塩焼き!
パリッと香ばしく焼かれた皮目と、箸を入れるとホワッと湯気が立つ、ふっくらとした身。
絶妙な塩加減が鯛の旨味を最大限に引き出していて、「多いかな?」と思った心配をよそに、ぺろりと完食してしまいました。
茶碗蒸しと蒸しホタテ
濃厚なお出汁の味がたまらない、ぷるぷる食感の茶碗蒸し。具材もたっぷり入っていて、異なる食感が楽しめました。
そして、小さな小鍋で出てきたのはホタテの蒸しもの。
蓋を開けた瞬間、バターと醤油の香ばしい香りが!身はぷりっぷりで、噛むほどにホタテの旨味が溢れます。一緒に蒸されたお野菜も、旨味を吸ってとろけるような美味しさでした◎
「若狭ふぐ」を五感で味わい尽くす
いよいよフグ料理をいただいていきます。
まずは「ふぐの唐揚げ」。

揚げているので硬いのかな?と思いましたが、中の身は驚くほど「ふわっ」としていました◎
フグのジューシーな脂と旨味が口の中に広がり、骨も大きいので身が外しやすく、食べやすいのも嬉しいポイントだなと感じました。
続いて、「焼きふぐ」です。

お店の方に好きなメニューを伺ったところ、「一番好きなメニューは、この焼きフグなんです」とのこと。期待が一気に高まります…!
七輪が運ばれ、肉厚なフグの身を網の上へ。
炭火で焼ける贅沢な香りが部屋全体に広がり、これだけで幸せな気持ちになります。
塩でシンプルに味付けされた身は、一口食べると、その柔らかさとジューシーさにびっくり!こんなに厚みがあるのに全く硬くなく、ほろほろとほどけるような食感は、他のお魚やお肉では決して味わえない、まさにフグならではの醍醐味です。
シンプルながらに奥深い味わいで、お店の方が一番好きだという理由がよく分かりました。
そして、大目玉の「てっさ(ふぐ刺し)」の登場です。

見てください、この美しさ!お皿の柄が透き通るほど薄く引かれたフグの身が、菊の花のように盛り付けられ、まさに芸術品です。
「かわはら」さんのフグは、ご主人が自家養殖で「まるまると肉付きが良くなるように」と大切に育てた「若狭ふぐ」。その身質は天然ものに劣らないと評判です。
新鮮なフグを、さっそく一口。滑らかで、もちもちとした独特の食感がたまりません。
臭みは一切なく、淡白な味わいの中に上品な旨味が詰まっていて、噛むほどに口の中に幸福が広がります。
「てっぴ(皮の湯引き)」も、身とは全く違うコリコリとした歯ごたえで、食感の違いも楽しめました◎

女将さんに教わる「てっちり」と締めの雑炊
コースの締めくくりは、体の芯から温まる「てっちり(ふぐ鍋)」です。
フグの身と、たっぷりのお野菜、きのこを煮込んでいきます。
ここで、女将さんから「ふぐ鍋を美味しく炊くコツ」を教えていただきました。
それは、「鍋が沸騰したら、すぐに火を止めること」!
私は今まで、何も考えずにコトコト煮続けていたのですが、それだとフグの身が硬くなってしまい、一番美味しい瞬間を逃してしまうのだそう。沸騰した後は、余熱で火を通すのが一番柔らかく仕上がるコツなのだとか。
話している間にてっちりが完成。女将さんのイチオシ部位である「口」をいただきました。


焼きやてっさとも違う、ホロホロ・ぷるぷるの食感!コラーゲンもたっぷりだそうで、男女問わず嬉しいですね◎
お野菜もシャキシャキ感が残っていて、フグやきのこの旨味が染み出たお出汁は、最後の一滴まで飲み干したくなる美味しさでした。
そして、鍋の中の旨味をすべて吸い込んだ、締めの「ふぐ雑炊」!

ふぐの香りを消さないよう薄味に仕上げてあり、お好みで梅干しを入れて味を調整します。熱々ほかほかの優しい味わいが、冷えた体に染み渡りました。
デザートで本当の締めくくり
ここで終わりかと思いきや、最後の最後に、なんとデザートが!
この日は柿と、ひんやりとしたアイス饅頭のようなデザートでした。

あれだけお腹いっぱいだったのに、フルーツの爽やかな甘みと、アイス饅頭のとろけるような優しい甘さが別腹で、ぺろりと完食してしまいました。
てっさ、唐揚げ、焼き、てっちり…と、これでもかというほど様々な調理法でフグを味わい尽くせる、本当に豪華で大満足のコース◎
これだけの内容で、じつは【9,350円(税込)】なんです!
※2025年11月時点の価格です。実際の価格は「四季の宿 かわはら」まで直接お問い合わせください。
都会では、このお値段でこれほどの質と量のフグをいただくことは、まず不可能だと思います。
新鮮な「若狭ふぐ」を、心ゆくまでお腹いっぱい楽しみたい方は、福井県小浜市阿納の「四季の宿 かわはら」さんを、ぜひ訪れてみてくださいね。(※事前予約必須です!)
「四季の宿 かわはら」の詳細
◇住所:〒917-0105 福井県小浜市阿納11-8
◇アクセス:小浜ICから車で約13分 / 小浜駅から車で13分
◇営業時間:昼食 11:00-14:00 / 夕食 18:00-21:00
※ランチは2時間制・要予約
◇定休日:不定休
◇TEL:0770-54-3046
◇駐車場:普通自動車 10台 / 大型バス 1台
◇公式サイト:https://fuguyado-kawahara.biz/