しほんぼくしょ しゅごこっかろん
紙本墨書守護国家論
長源寺伝世の寺宝に、巻子仕立ての古写本『守護国家論』1巻があります。この『守護国家論』は、日蓮聖人が折から続発する飢饉や疫病など災害の根拠を諸経に求めて閲読精究し、正元元年(1259)、38歳のときに『災難興起由来』と共に撰述したものです。内容は謗法邪義の他宗を論難し、法華経受持による鎮護国家の思想を演述したもので、翌文応元年7月に北条時頼へ上呈した『立正安国論』は、とりわけ『守護国家論』を集約したものとされています。 長源寺本の奥書に本文とは異筆で記される「此論加一覧了殊勝 文明二年十月日(花押)」は後土御門天皇の宸筆と判明し、書写の年次も文明2年(1470)を遡ります。『守護国家論』は日蓮上人の遺文の中でも一、二を争う長篇で660行に及びますが、長源寺本は355行とほぼ『立正安国論』に匹敵する分量となっています。これは叡覧に供するため、宗祖の文章をそのまま連結して簡明に短縮したためであろうと考えられます。ただし、現在は前文7行を欠失しています。 長源寺に伝来した経緯は定かではありませんが、恐らく天文5年(1536)の法乱に際し、本山・本国寺の難を避けて遷されたものであり、その後、永く当寺に伝来されたのであろうと考えられます。 管理者:長源寺
基本情報
| 種別 | 典籍 |
|---|---|
| 指定区分 | 市 |
| 文化財名 | 紙本墨書守護国家論 |
| 員数 | 1巻 |
| 時代 | 室町中期(1470年) |
| 指定日 | 1986年4月26日 |
| 地区 | 小浜 |
| 法量 | |
| 一般公開 | 非公開 |