もくぞう してんのうりゅうぞう
木造四天王立像
四天王四体は、本堂内陣の須弥壇四隅に安置され、護法神として堂内を守っています。寺伝によれば、いずれも奈良時代・天平勝宝の頃に造像されたと伝えられます。彩色は施されていますが、後世の補彩である点は惜しまれます。しかし本体の造りは優れており、像容にも大きな特色が見られます。 持国天は、邪鬼の頭を右足で踏み、左足で臀部を押さえつける姿勢をとり、右手に太刀を振り上げ、左手は腹前で掌を仰いでいます。はげしく動く袖の表現には、天部像の気迫がよく表れています(像高121.6㎝、持物は欠失)。増長天は左手を高く上げて刀を持ち、右手に矛を取る姿で(像高119.5㎝)、広目天は右手に筆、左手に巻子を持つ典型的な造形で、四天王中最も大きく(像高118.8㎝)造られています。多聞天は左手に宝塔を捧げる姿で(像高117.4㎝)、いずれも力強い姿を示しています。 四体はいずれも面奥や体奥が厚く、堂々とした量感を備えています。裳裾は風になびかず重々しく垂れ下がり、天部像としては古風な作風を示しており、平安時代前半の制作と考えられます。地方的な作風らしい粗さも見られますが、それがかえって重厚さを強調しているといえます。 管理者:多田寺
基本情報
| 種別 | 彫刻 |
|---|---|
| 指定区分 | 県 |
| 文化財名 | 木造四天王立像 |
| 員数 | 4躯 |
| 時代 | 平安前期 |
| 指定日 | 2005年5月6日 |
| 地区 | 今富 |
| 法量 | 持国天:像高121.6cm 増長天:像高119.5cm 広目天:像高118.8cm 多聞天:像高117.4cm |
| 所在地 | 小浜市多田29-6 |
| 一般公開 | 公開中 |