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もくぞうだいこくてんりゅうぞう

木造大黒天立像

大黒天は、戦勝の本尊として、また伽藍の厨房における守護神、さらに豊饒を司る神として信仰されてきました。古い彫刻では、宝冠をかぶり唐様の甲冑を着け、小嚢と宝棒を持つ半跏の神王形や、頭巾に似たはく頭をかぶり、背に大袋を負い、寛衣と袴を着けて忿怒の相を示す姿がみられます。しかし、南北朝期以降には、頭巾をかぶり袋を背負い、小槌を持って俵の上に直立する、短躯で豊満な大黒神像が流行しました。 本像は、そうした二つの様式が移り変わる時期にあたる遺例です。像高52.4㎝、黒色系で、体幹部は桧材の寄木造(前後矧ぎ)でつくられ、頭部は差し首とされています。台座は松材製の八角形で高さ24㎝、上下に彫り込みを施し、天部にはあまり例のない蓮華座の摸刻と考えられます。持物は上部を欠いています。 頭巾をかぶった面相は、眉尻を大きく吊り上げた忿怒の表情で、短い体躯に不釣り合いなほど大きな袋を背負い、左足を一歩踏み出して袖を翻す姿は力強い動勢を示しています。腰紐の結び目や袋口の皺、袴の括りなども精緻に刻まれ、迫真性と力感にあふれています。こうした特異な台座の造りとあわせ、制作年代は14世紀初頭から中頃と推定されます。 天下大乱の時代、財福を象徴する大袋を背負い、今まさに走り出そうとする尊像には、願主の切実な祈りと、それにすがる人々の心情が託されていたことがうかがえます。 管理者:谷田寺

種別 彫刻
指定区分
文化財名 木造大黒天立像
員数 1躯
時代 鎌倉末期
指定日 1986年4月26日
地区 口名田
法量 像高52.4㎝
一般公開 非公開
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