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もくぞう じゅういちめんかんのんぼさつりゅうぞう

木造十一面観音菩薩立像 

本像は像高93.8㎝で、木目のある朴材を一木から丸彫りし、素地のまま仕上げた珍しい作例です。刀さばきは非常に鮮やかで、柔らかな肉身に密着する薄い衣のひだを美しく刻み、その彫り口はきわめて写実的です。構造からみても、鎌倉末から南北朝時代にかけて流行した一木彫成像の一例と考えられますが、県内に同種の例は多くありません。なお、光背と台座は江戸時代の補作です。 この像を安置する観音堂は、現在隣接して建つ熊野神社の神宮寺・長滝寺の後身と伝えられ、当時、同社の本地仏として造られたものとみてよいでしょう。縁起によれば、泰澄大師が諸国巡歴の折に当地の長滝をご覧になり、「これは那智の名勝に劣らない」と語られ、その麓で十七日間の勤行を行い、自ら三尺の十一面観音像を彫り、堂を建てて安置したと伝えられています。その後、時代の変遷に伴い、堂は創建の地である長滝から現在地へ移されました。

種別 彫刻
指定区分
文化財名 木造十一面観音菩薩立像 
員数 1躯
時代 鎌倉後期
指定日 1999年4月23日
地区 口名田
法量 像高93.8㎝
一般公開 非公開
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