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いよざねおけがわどうぐそく

伊予札桶側菱綴胴具足

小浜藩主酒井家は、この雅楽頭系の流れを汲む正親の三男忠利が家康に従って戦功を重ね、天正18年(1590)に武蔵国川越に3千石を与えられ、次いで駿河国田中で1万石、再び川越に移り、元和5年(1619)には3万7千石に加増され、江戸城大留守居・年寄に就いたことに始まります。忠利の実子忠勝は、父と共に家康に従い、初め下総で3千石を与えられましたが、寛永4年(1627)忠利の没と共に川越へ移り、同11年(1634)若狭小浜藩初代藩主となりました。 この具足は、忠利が歴戦に着用した鎧で、兜箱には「龍」の墨書があります。兜は日根野頭成兜に革製黒塗の一ノ谷の立物を付けています。胴は伊予札切付鉄板を延縫して革で覆い、桶側に矧いで菱綴りを行い、黒漆で固める丈夫な構造とし、金茶糸で威した草摺を付けています。これに鎖製の瓢籠手と越中佩楯、越中臑当を伴います。 戦国時代から桃山時代にかけて流行した簡素な作りで、実戦用に仕立てられながらも、兜の派手な立物の意匠には当時の戦場での風潮がうかがえます。全体としては、壮年武将が着用した戦闘本意の武骨な製作です。なお、手甲や佩楯には酒井家の家紋が据えられ、各所に残る損傷には、忠利の戦功が偲ばれます。

種別 工芸品
指定区分
文化財名 伊予札桶側菱綴胴具足
員数 1領
時代 室町末期
指定日 1992年2月26日
地区 雲浜
法量
一般公開 非公開
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