ほうのうせんとしんたいせん
奉納船と神体船
小浜市では各地の神社で奉納船が認められます。10分の1から20分の1ほどの木造模型で、船大工によって造られたものが多く、一方で和船が描かれた奉納絵馬も数多く伝えられています。奉納船を論じるとき、奉納絵馬との関連を無視することはできません。いずれも「海上安全」や「漁業安全」を祈願しての奉納物であり、絵馬の方が簡便に奉納でき、個人による奉納の事例も多いのに対し、船模型は大がかりで、氏子や船団による奉納の事例が多くみられます。 若狭地方では奉納船の分布が顕著であり、とくに小浜市内でその密度が高いことが特徴です。比較的保存状態も良好で、現在6神社に7船の事例が確認できます。特筆すべきは、奉納船が神体船として船玉神社に祀られている点であり、7船中5船(4神社)がこれにあたります。これは他地方ではあまりみられない伝承です。 主な奉納船の事例 弁才船模型(海幸丸):若狭彦神社所蔵(遠敷)。若狭の奉納船の中でもっとも古く、船全体の反りが少ない優美な船型。 弁才船模型:春日神社所蔵(阿納)。船型として古式で、金具等に毛彫を施すなど装飾性の高い和船模型。 弁才船模型(弁天丸):宗像神社所蔵(北塩屋)。極めて装飾性が高く、天保4年(1833)の製作。 弁才船模型(金毘羅丸):金毘羅神社所蔵(北塩屋)。垣立が高い船型で、文久3年(1863)の製作。 弁才船模型(天王丸):広嶺神社所蔵(千種2丁目)。美しい菱垣や伝馬込みがなく、奉納して祀るための形式。 弁才船模型(津嶋丸):八幡神社(小浜男山)。「おおぶね大工」(津島の船大工集団)の作とみられる。 弁才船模型:八幡神社所蔵。明治40年(1907)「上廻り新造り」。津島の船大工・河内久兵衛の製作。
基本情報
| 種別 | 有形民俗文化財 |
|---|---|
| 指定区分 | 市 |
| 文化財名 | 奉納船と神体船 |
| 員数 | 1件・6体 |
| 時代 | 江戸後期 ~明治 |
| 指定日 | 2009年8月21日 |
| 地区 | |
| 法量 | |
| 所在地 | 小浜市遠敷65-41 |
| 一般公開 | 公開中 |