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アートと魚に癒される小浜 相津屋とおばま水族館で出会う特別な時間

歴史ある町家や風情ある街並みが残る小浜市には、ふらりと立ち寄りたくなる個性的なスポットがあります。

今回は、巨匠の作品に無料で触れられる「HEARTFUL ARTFUL GARDEN 相津屋」と、明治の町家をリノベーションして誕生した「おばま水族館」をご紹介します。

アートと海の生き物、それぞれの魅力に出会える小浜さんぽへ出かけてみませんか?

「HEARTFUL ARTFUL GARDEN 相津屋」で巨匠の作品と出会う

小浜市の街並みを歩いていると、歴史を感じる格子の佇まいに、可愛らしいお花が出迎えてくれる古民家が見えてきます。ここが、今回ご紹介するアットホームなギャラリー「HEARTFUL ARTFUL GARDEN 相津屋(あいづや)」です。

菅野健一さん

迎えてくれたのは、ギャラリーを運営している菅野健一さん。横浜出身の菅野さんは、奥様が小浜のご出身というご縁があり、この場所に自身のギャラリーを開いたのだそうです。

気さくで温かいお人柄の菅野さんですが、館内に置かれたプロフィールを拝見してびっくり。東京藝術大学の美術学部工芸科で教授まで務められた、日本の染色・工芸界における大御所とも言える素晴らしい経歴をお持ちの先生なのです。

そんな巨匠の作品に、なんと無料で鑑賞できるという、小浜の隠れたアートの聖地をご紹介します。

吹き抜けと梁を活かした、迫力の「絞り染め」アート

アート作品は1階と2階のいたるところに散りばめられていて、一歩進むごとに「ここにも、あそこにも!」と、宝探しをしているかのような楽しさがあります。

まず圧倒されるのが、自宅の吹き抜けの壁や高い天井を大胆に利用して展示された、巨大な作品の数々です。

ご自身で絶妙に色を調整し、こだわり抜いて染め上げられた布地は、壁一面にダイナミックに躍動しています。

作品はどれも、可愛らしさと同時に部屋を包み込むような圧倒的な迫力を放っています。強さの中に不思議な心地よさもあり、見れば見るほどその世界観に引き込まれていきます。

作品について尋ねると、菅野さんがどのように作られたのかを、とても分かりやすく丁寧に教えてくれるのも贅沢な体験です◎

日常に溶け込む油絵

現在は、油絵を中心に制作を行っているという菅野さん。1階にあるギャラリースペースには、菅野さんと大学時代のご友人の作品がずらりと展示されています。

展示されている作品は、定期的に入れ替わるそうです。訪れるたびに新しい作品との出会いがあるかもしれないと思うと、それだけでもまた足を運びたくなります。

1階ギャラリーに展示されている作品は購入することも可能。お気に入りの出会いがあった際は、ぜひ菅野さんに声をかけてみてください。

新しい挑戦もスタート

さらに最近では、絵画の枠を飛び越えて「Tシャツの制作」も始められたのだそう。

試作品を拝見しました。パッチワークが丁寧にあしらわれており、グリーンの愛らしい生き物のモチーフがどこか異国の絵本のようで目を引きます。

世界にたった一つしかない、菅野さんの情熱が吹き込まれたお洋服が、この小浜の地から新しく生まれているのだと思うと、地元民としてなんだか無性に誇らしい気持ちが込み上げてきました◎

誰もがふらりとアートに浸れる、小浜の「お庭」のような場所

「HEARTFUL ARTFUL GARDEN」という名前の通り、敷居が高い美術館ではなく、誰でもふらりと立ち寄って、アートを身近に楽しめる優しい場所でした。

ギャラリーのすぐ近くには「小浜市まちの駅」があり、徒歩30秒という好アクセス。観光や街歩きの合間に、少しだけアートに触れてみたいという方にもぴったりです。

芸術家として、今もなお新しい挑戦を続ける菅野さんの世界。小浜で穏やかで特別な時間を過ごしたい方は、ぜひ相津屋の暖簾をくぐってみてください。

HEARTFUL ARTFUL GARDEN 相津屋 の詳細情報

◇住所:〒917-0069 福井県小浜市小浜白鬚52
◇営業時間:9:00〜17:00
◇定休日:不定休
◇料金:無料
◇駐車場:小浜市まちの駅(徒歩30秒)、人魚の浜 西駐車場(徒歩2分)

明治の町家が水族館に!?現役大学生が運営する「おばま水族館」

かつて茶屋街として栄えた小浜市の「三丁町(さんちょうまち)」は、国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されており、情緒あふれる美しい街並みが広がっています。そんな歴史薫るエリアの一角に、2026年5月1日、これまでにないユニークなスポットが誕生しました。それが、今回ご紹介する「おばま水族館」です。

一見すると街並みに溶け込む美しい古民家ですが、一歩足を踏み入れると、そこには学生たちの情熱と海の生命が息づく、温かみあふれる空間が広がっていました。

明治の記憶を宿す町家が、地域の職人の手で生まれ変わる

おばま水族館があるのは、小浜市の西組というエリアにある三丁町に入ってすぐの場所。周囲のレトロな雰囲気を纏いながらもどこか目を引く佇まいで、初めて訪れる人でもすぐに見つけることができます。

入り口の横に飾られているのは、海の漂流物で作られたという世界にひとつだけのアート作品。そして、入り口の扉に書かれた文字は、なんとすべて手書きなのだそう。手作りならではの温かさに、入館前から心がワクワクしてきます。

この建物のベースとなっているのは、空き家となっていた明治36年築の歴史ある町家。地域の職人たちの手によって見事にリノベーションされ、三丁町の新たな賑わいを創り出す場として、新しい一歩を踏み出しました。

受付で料金を支払って中へ進みますが、ここで嬉しいポイントが。小浜市民の方には特別な割引制度が用意されているのです(※状況により料金が変動する場合あり)。

大人も高校生以下も一律料金で楽しめるため、地元の住民に愛される場所にしたいという想いが伝わってきます。市民の方は、身分証明書を持っていくと受付がスムーズですよ◎

館長は現役大学生!「1水槽1人担当」が織りなす独自の世界観

この水族館の大きな特徴は、現役の大学生が創設者であるということ。館長を務めているのは福井県立大学4年の真壁さん(取材当時)。若きエネルギーと海への愛が、この水族館を動かす原動力になっているのだそう。

館内は「1水槽1人担当」というユニークなシステムが取られており、学生スタッフがそれぞれお気に入りの生き物を受け持っています。そのため、水槽ごとに全く異なる「色」やレイアウトが表現されており、一歩進むごとに新しい世界観に出会えるのが大きな魅力です。

1階には、見応えのある大型水槽がずらりと並んでいます。それぞれの水槽に学生たちのこだわりが詰め込まれており、水槽の横に添えられた手作りのポップも必見。図鑑のような堅苦しさはなく、スタッフの生き物への愛着が伝わってくる内容で、ついついじっくり読み込んでしまいます。

階段を上がって2階へ進むと、そこには三丁町らしい畳敷きの和室が広がっていました。ここでは、美しい和の空間に小さな水槽が静かに並んでいます。畳に座ってのんびりと泳ぐ魚を鑑賞する時間は、日常の慌ただしさを忘れさせてくれる癒やしのひととき◎

さらに2階では、おばま水族館が誕生するまでの軌跡や、空き家だった町家の改修工事がどのように進んでいったのかを紹介する展示もあり、歴史と建築の視点からも楽しむことができます。

館内に散りばめられた、遊び心とこだわり

水族館を巡る際は、ぜひ足元や視線の先、ちょっとした「隙間」にも注目してみてください。棚の隙間に可愛らしいぬいぐるみがちょこんと挟まっていたり、上を見上げると美しい魚の剥製が飾られていたりと、館内のいたるところに遊び心が散りばめられています。

魚の剥製は、館長の友人から開館祝いとして贈られたものだそうで、人と人とのつながりがこの水族館を彩っていることが伺える素敵なエピソードです◎

見学の最後には、入り口近くにある学生たちの手作りグッズコーナーへ。ここでしか買えないオリジナルアイテムや、大人気の「ふぐのぬいぐるみが当たるくじ引き」などがあり、大人から子どもまで一緒になって盛り上がることができます。

学生たちの若々しい感性と、明治の町家が紡ぐ優しい時間。新しく始まった小浜の注目スポットへ、ぜひ皆さんも足を運んでみませんか?

おばま水族館の詳細情報

◇住所:〒917-0058 福井県小浜市小浜香取55
◇開館日:木・金・土・日・祝(休館日:月・火・水)
◇営業時間:10:00〜16:00(最終入館 16:00)
※貸切やメンテナンスなどで変更になる場合があるため、事前に営業日カレンダーをご確認ください。
◇料金:【小浜市街】大人 700円 / 高校生以下 300円 / 未就学児 無料
【小浜市内】大人 100円 / 高校生以下 100円 / 未就学児 無料(※要身分証明書)
◇駐車場:小浜公園駐車場(徒歩2分)、人魚の浜 西駐車場(徒歩2分)
◇HP:https://obama-aquarium.com/
◇Instagram:https://www.instagram.com/aquarium_obama/?hl=ja

おばま水族館 を詳しく見る ≻

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著者:藤原ひろこ

小浜市在住のフリーランスライター。 大好きなパソコンを使って、Webライターやオンライン事務などの在宅ワークしています。 小浜を含む若狭全域のカフェめぐりや、子連れでも行けるスポットの開拓が好きです◎ 【好きなモノ・コト】 *家族でお出かけ *カフェめぐり *野菜

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