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くまのなちじんじゃけいだい

熊野那智神社境内

当社は、上田区岩井谷の集落から北北西約1.6㎞進んだ飯盛山頂の西南に当たる険峻な急崖にあり、東面する大巨巌が開口する洞窟と、その前面のわずかな小平地にまたがって鎮座しています。社前には栃の巨木が神木として巨岩と対峙しています。『中名田郷土誌』には、延暦17年(798)に坂上田村麻呂による社殿の改築、天長3年(826)に十一面観音を併祀するに伴い女人登拝を解禁したことが記されています。しかし、恐らく当社の起源はこの巨岩洞窟を神座とする原始信仰に発し、やがて小祠の建立や尊像の奉安を経て信仰対象が変遷し、とりわけ平安時代中期以降は熊野修験の活動や熊野信仰の伝播と相まって、熊野権現が勧請されたのでしょう。 市域には山上や山腹などに鎮座する神社も多くありますが、当社のように奥深い秘境の巨岩洞窟内に建てられた神社は他に類例がなく、原初の石神信仰から社殿祭祀への変遷を確認できる好例といえます。また、険しい旧参道の傍に残る山伏屋敷跡の伝承は、往昔の修験活動を物語っています。このように巨岩と洞窟が生み出した古代信仰を今にとどめる当社境内は、その景観とともに貴重です。 管理者:上田区

種別 史跡
指定区分
文化財名 熊野那智神社境内
員数 1ヵ所
時代
指定日 1994年1月27日
地区 中名田
法量
所在地
一般公開 公開中
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